映画作家論

丁度、映画の事を書こうかなぁ
と、思っていたら
こんな雑誌が出ていました。

現代の映画監督に絞った、映画論です。

映画を夢中になって観てたのは、20代の頃
それこそ、監督を目当てに観てました。
ヌーベルバーグに始まり、イタリアン・ネオリアリズム
フェリーニ、ブニュエル、アンゲロプロス、タルコフスキー
アレハンドロ・ホドロフスキー、ヴィスコンティー…
書いてるとキリがありませんが
主に、ヨーロッパ映画が多かったですねぇ

それに比べ現代は
監督別というより、俳優別なんですかねぇ
特に、邦画にソレが顕著で
人気がある俳優は、色んな映画に出てていて
俳優で客を呼ぶ、あからさまな商業主義が現れています。

50年代から80年代ぐらいまでの、アート映画とよばれたような作品も
極端に少なくなりました。
解りにくい映画は人気がないようで…

goo映画ぴあのサイトで
映画のコメントを観ますが、
解りにくい映画のコメントは
真剣に作家の意図を読み取ろうとする人と
「不親切」「自己満足」と、バッサリ切り捨てる人に分かれます。

本に例えて言うなら
文体に馴染めない作家や、難しい事ばっかり言う作家もいますねぇ
でも、我慢して読んでると
その面白さや、その世界観が好きになってくることがあります。
「面白くねぇ~」「退屈!」と思うまえに
ちゃんと向き合うべきかもしれません。

しかしながら
若い時は、知識もありません
その中に隠された意味を知らないで、通り過ぎてしまう事もあります。

ここのところ
20年振りに、昔観た映画を観かえしています。
観過ごしてしまったところが見えてきたり
逆に、つまんなかったりと
様々ですが
映画的な理解は深まったと思います。

映画は娯楽です。
それでも以前は、その中に
思想やメッセージを詰め
芸術に高めようしていた映画監督がいました。
そんな人達が、生きにくい現代ですが
細々とでもいいから、作り続けて欲しいものです

余談ですが
家の近所のビデオレンタル、某T屋
ドラマやお笑いビデオが多数をしめ
旧作なんて、隅に追いやられています。
観たいものが、一番下にあったりと
かなり寂しいこになっています…
これが現実ですかねぇ


  

2010年11月17日 Posted by chibi at 19:36Comments(0)映画