やっぱり! 穂高 後半
だいぶ あいちゃったネ
写真の整理が…
さて昼根までして、9時前には またまた爆睡してしまい
おかげで翌朝は、目覚ましがなくても 4時半に起きました。
どうやら、少し疲れもとれ 気力も回復です。

とりあえず、きのう炊いたご飯に ふりかけと味噌汁という簡単な朝食をとり
朝のミーティング
「残雪が どんなもんかわかんないけど 行けるとこまで行ってみましょう」

こちらは、北穂高へのルート
左側の尾根(南稜)にとりついて登ります
支度を整え、6時すぎに出発。
しかし、ルートがわからない…
ザイテングラードという支尾根に向かっていくのだが
すべてが雪のなか…
ウロウロしていると、山岳救助隊の人が
「パノラマコースは、通行禁止なので 違うルートを行ってください」
とのこと
ルートは涸沢小屋の前を通り、獅子岩を目指して登り
そこからトラバースして、ザイテングラードにとりつくのだそうだ。。
あぁ、確かに雪渓を回避してルートがある…
しかし、トラバースがいやらしそうだ…
とりあえず、小屋に向かって 緩い雪渓を登る
どうやら 雪の状態は昨日と変わらない
これならキックステップでいけそうだ
小屋のテラスを横切り、裏手に向かっての登り
雪のない道が嬉しい
しばらく行くと 雪渓まじりになるが
この辺は まだ大丈夫

一番 いやらしいのが
やはり獅子岩からのトラバースだった
一歩踏み外せば、それこそ奈落の底に
滑り落ちて行きそうだ
最後のトラバース

ここを渡りきって、ザイテングラードの末端にたどりついた。
雪がなければ、快適だった筈
少し頂上付近の雲がとれて 前穂高の雄姿が顔を覗かせていた

左から、スカイラインを刻む峰は
岩屋の世界。。
少し、休憩をはさみ ザイテングラードにとりつく
植物や土もあるけど、ほとんどがザレた岩尾根で
なかなかに いやらしい
鎖や梯子もあるけど
必要最低限な印象。。
下さえ見なければ、快適なクライミングなんだけどなぁ…
2段階に分かれた岩尾根は
意外に時間がかかり1時間半ぐらいの行程でした
たどりついた 稜線上に立つ穂高岳山荘
淡い期待をして、飛騨側を覗きみるも
やっぱりガスのなかで なにも見えません…

まぁ、しょうがないっすね。
晴れてるだけでも御の字です
さて、ここからのルート
写真左奥の階段状の部分を進みます。
ここは、ガスってる分 グレードが下がったかもしれません…
と、言うのは ここがこのコース最大の核心だったからです。。
いきなり、垂直の壁につけられた梯子…
そして、なんで梯子ないのぉ~って言うぐらいヤバイ岩場
そして、また垂直の梯子…
ちょっと 生きた心地がしませんわぁ。。
ガスってて高度感がなかったから
恐怖心も少なかったけど
かなり足がすくむポイントです。
雪がついてるときは、どうするんだろう…
難所もこえ、ザレた岩場をジグザクに上っていくも
ガスっている為、奥穂高までの距離感がわかりません
いくつも、頂上らしきピークをやりすごし
ひときわ大きな岩峰にたどりつきます。
どうやら、ここが頂上なんですね…
小広いところを想像してたもんだから
拍子抜けしてしまいました。

ただの岩峰です。
この向かいに 定員5,6人のスペースがありました
展望もひとつもなく、寒くなってきたので
登頂の感激も そこそこに帰路につきます
帰路は、来た道と違い岳沢側に下ります
これで 上高地ー涸沢ー奥穂高ー上高地という一周コース
次に目指すは、前穂高の下にある紀美子平という場所
(時間の関係上、前穂高ははぶきました)
下りだからと言っても、そこは穂高
全然、気が抜けません…
ルート不明瞭、残雪のトラバース、梯子のオンパレード

でも、少しづつ高度をさげるにつれて
ガスの中を抜け
時折、その本来の姿をみせてくれました


これだから、山はやめられない
奥穂高から前穂高までの稜線は
上高地からも見ることができて、吊尾根と言われているんだけど
ルートは、稜線上ではなく ほぼ上高地側の稜線直下についてます
その側壁は、意外に起伏が多く
乗り越えても乗り越えても、紀美子平にたどりつきません
しっかり1時間強かかって、紀美子平についたときには
少し雨がパラついてきました。
ここまでにであった登山者は、2組
涸沢ルートに比べ、圧倒的に少ないです。。
まぁ、この過酷さを考えれば無理もないか
その先も、結構やばいポイントが続き
カモシカの立場という小広いところまでくれば
一休みできます

気が付けば、眼下に 岳沢小屋が…
いままでの岩ばかりの世界とうってかわり
どんどんと緑が増えていきます
梯子場が2か所ありますが
高度感があまりないので、こちらは楽勝
道が草原の中のジグザグ道に変われば
小屋もう近い
最後に緩やかな雪渓を横切って河原にでます
そこに恰好の水場が…
まさに水を得た魚のごとく、顔を洗い喉を潤したら
元気復活です。
あとは、上高地に降りるだけ…
小屋の指導表にも あと1時間15分とありました
ところが、ここが長い長い…
まぁ確かに、見た目の距離感や高度感はまだまだあります
が、とても1時間あまりで歩けるような気がしません
梓川も、大分近づいてきているけど
今度は、森の中の水平移動が長いです。
結局、2時間近く歩いて明神池のほとりに
ようやくたどりついたのだけど
実は、まだ20分ほどあるんです
疲れ切った我々とは対照的に
軽装の観光客とすれ違います。
昨日の朝、出発した上高地が
えらく昔のことのように思われ、
ここにきて、ようやく達成感をじわじわと感じてきました。
振り返れば、今おりてきた山の姿

あぁ、ついにやったんだなぁ
憧れの穂高を…
登山靴を脱ぎ、食べたかったアイスをむさぼる
昨日からきれてたタバコを吸う
徐々に日常に戻っていく その感じ
下っているときは、一刻も早く降りたかったのに
もう、山っていいな なんて思っている…
沢渡に戻り、足湯につかる
めちゃめちゃ熱いのだけど
痛めつけられた足に感覚が戻っていく
何度か通った帰り道が
少しだけ違う気がした
写真の整理が…
さて昼根までして、9時前には またまた爆睡してしまい
おかげで翌朝は、目覚ましがなくても 4時半に起きました。
どうやら、少し疲れもとれ 気力も回復です。

とりあえず、きのう炊いたご飯に ふりかけと味噌汁という簡単な朝食をとり
朝のミーティング
「残雪が どんなもんかわかんないけど 行けるとこまで行ってみましょう」

こちらは、北穂高へのルート
左側の尾根(南稜)にとりついて登ります
支度を整え、6時すぎに出発。
しかし、ルートがわからない…
ザイテングラードという支尾根に向かっていくのだが
すべてが雪のなか…
ウロウロしていると、山岳救助隊の人が
「パノラマコースは、通行禁止なので 違うルートを行ってください」
とのこと
ルートは涸沢小屋の前を通り、獅子岩を目指して登り
そこからトラバースして、ザイテングラードにとりつくのだそうだ。。
あぁ、確かに雪渓を回避してルートがある…
しかし、トラバースがいやらしそうだ…
とりあえず、小屋に向かって 緩い雪渓を登る
どうやら 雪の状態は昨日と変わらない
これならキックステップでいけそうだ
小屋のテラスを横切り、裏手に向かっての登り
雪のない道が嬉しい
しばらく行くと 雪渓まじりになるが
この辺は まだ大丈夫

一番 いやらしいのが
やはり獅子岩からのトラバースだった
一歩踏み外せば、それこそ奈落の底に
滑り落ちて行きそうだ
最後のトラバース

ここを渡りきって、ザイテングラードの末端にたどりついた。
雪がなければ、快適だった筈
少し頂上付近の雲がとれて 前穂高の雄姿が顔を覗かせていた

左から、スカイラインを刻む峰は
岩屋の世界。。
少し、休憩をはさみ ザイテングラードにとりつく
植物や土もあるけど、ほとんどがザレた岩尾根で
なかなかに いやらしい
鎖や梯子もあるけど
必要最低限な印象。。
下さえ見なければ、快適なクライミングなんだけどなぁ…
2段階に分かれた岩尾根は
意外に時間がかかり1時間半ぐらいの行程でした
たどりついた 稜線上に立つ穂高岳山荘
淡い期待をして、飛騨側を覗きみるも
やっぱりガスのなかで なにも見えません…

まぁ、しょうがないっすね。
晴れてるだけでも御の字です
さて、ここからのルート
写真左奥の階段状の部分を進みます。
ここは、ガスってる分 グレードが下がったかもしれません…
と、言うのは ここがこのコース最大の核心だったからです。。
いきなり、垂直の壁につけられた梯子…
そして、なんで梯子ないのぉ~って言うぐらいヤバイ岩場
そして、また垂直の梯子…
ちょっと 生きた心地がしませんわぁ。。
ガスってて高度感がなかったから
恐怖心も少なかったけど
かなり足がすくむポイントです。
雪がついてるときは、どうするんだろう…
難所もこえ、ザレた岩場をジグザクに上っていくも
ガスっている為、奥穂高までの距離感がわかりません
いくつも、頂上らしきピークをやりすごし
ひときわ大きな岩峰にたどりつきます。
どうやら、ここが頂上なんですね…
小広いところを想像してたもんだから
拍子抜けしてしまいました。

ただの岩峰です。
この向かいに 定員5,6人のスペースがありました
展望もひとつもなく、寒くなってきたので
登頂の感激も そこそこに帰路につきます
帰路は、来た道と違い岳沢側に下ります
これで 上高地ー涸沢ー奥穂高ー上高地という一周コース
次に目指すは、前穂高の下にある紀美子平という場所
(時間の関係上、前穂高ははぶきました)
下りだからと言っても、そこは穂高
全然、気が抜けません…
ルート不明瞭、残雪のトラバース、梯子のオンパレード

でも、少しづつ高度をさげるにつれて
ガスの中を抜け
時折、その本来の姿をみせてくれました


これだから、山はやめられない
奥穂高から前穂高までの稜線は
上高地からも見ることができて、吊尾根と言われているんだけど
ルートは、稜線上ではなく ほぼ上高地側の稜線直下についてます
その側壁は、意外に起伏が多く
乗り越えても乗り越えても、紀美子平にたどりつきません
しっかり1時間強かかって、紀美子平についたときには
少し雨がパラついてきました。
ここまでにであった登山者は、2組
涸沢ルートに比べ、圧倒的に少ないです。。
まぁ、この過酷さを考えれば無理もないか
その先も、結構やばいポイントが続き
カモシカの立場という小広いところまでくれば
一休みできます

気が付けば、眼下に 岳沢小屋が…
いままでの岩ばかりの世界とうってかわり
どんどんと緑が増えていきます
梯子場が2か所ありますが
高度感があまりないので、こちらは楽勝
道が草原の中のジグザグ道に変われば
小屋もう近い
最後に緩やかな雪渓を横切って河原にでます
そこに恰好の水場が…
まさに水を得た魚のごとく、顔を洗い喉を潤したら
元気復活です。
あとは、上高地に降りるだけ…
小屋の指導表にも あと1時間15分とありました
ところが、ここが長い長い…
まぁ確かに、見た目の距離感や高度感はまだまだあります
が、とても1時間あまりで歩けるような気がしません
梓川も、大分近づいてきているけど
今度は、森の中の水平移動が長いです。
結局、2時間近く歩いて明神池のほとりに
ようやくたどりついたのだけど
実は、まだ20分ほどあるんです
疲れ切った我々とは対照的に
軽装の観光客とすれ違います。
昨日の朝、出発した上高地が
えらく昔のことのように思われ、
ここにきて、ようやく達成感をじわじわと感じてきました。
振り返れば、今おりてきた山の姿

あぁ、ついにやったんだなぁ
憧れの穂高を…
登山靴を脱ぎ、食べたかったアイスをむさぼる
昨日からきれてたタバコを吸う
徐々に日常に戻っていく その感じ
下っているときは、一刻も早く降りたかったのに
もう、山っていいな なんて思っている…
沢渡に戻り、足湯につかる
めちゃめちゃ熱いのだけど
痛めつけられた足に感覚が戻っていく
何度か通った帰り道が
少しだけ違う気がした
2012年08月20日 Posted by chibi at 18:47 │Comments(0) │山
やっぱり! 穂高 前半
山を初めて10年。
もぉ ずっーと憧れていた山 穂高
少々、強行プランながら この機会にチャレンジしてみました
静岡を深夜1時に出発
新東名で新清水まで使えば、30分程の短縮です
そこから、ひたすら52号を韮崎まで走り
中央高速を韮崎から松本まで
駐車場がある沢渡に到着したのが5時過ぎ
支度を整え、上高地行きのバスに乗る
二日間の天気予報は、両日とも曇りのち晴れ
雨が降らなければ、良しとします。
1日目の日程は、少々キツイけど
稜線上の穂高岳山荘まで
水平距離18㎞ 標高差1500m
歩行時間8時間半
梓川には 朝もやが立ち込めていました

行程が長いので、そそくさと6時過ぎには出発。
ここから10㎞は、ほぼ水平
少し速足気味に歩きます

明神

このへんまでは、観光客もくるが
ここから先は山家の領域です
徳沢

ここは歴史ある素敵なロッジです。
以前は牧場だったので、テン場は快適な芝生
井上靖の「氷壁」にもでてきます。

雲がなければ、明神岳(バリエーションルート)の岩峰が
顔を覗かせるはずなんだけど…
横尾

ここまでは蝶ヶ岳に登った時にきた
ここから先は未知。
さぁ、夢にまでみた涸沢、穂高はどんななんだろう?
胸が高まります
槍ヶ岳に行くには、ここをさらに奥に行きますが
穂高には ここの赤い橋を渡ります
まず出迎えてくれるのは
左側にで~んと現れる屏風岩。
岩屋達が、ここを競うように登っていたのは昭和30~40年代
連休最終日のこの日は、誰も登ってないようでした

このじぶんから、大分陽もでてきまして
蒸し暑くなってきましたが
空の方は、雲がとれてきました

道はすこしづつ高度を増し
本谷の奥深くに入っていきます
しばらく行くと、本谷橋があらわれ
対岸に渡ります

ここで喉を潤し、本格的な登りにはいっていきます
すでに標高は2000mを越え、ここからの急登がきつくなってきます
少しづつ休憩をとりながら、進むと
本谷をはずれ、涸沢の谷がみえてきました
その先には残雪…
予想以上に それは多く
まだ、草花は春が始まったばかりのようです


残雪のトラバース(横切ること)は、危険で
ストックもアイゼンも持ってないない身では慎重にならざるをえません
しかし、ここにきて寝不足のせいか
久し振りの山行のせいか、どっと疲れがでて歩みが遅くなります
そして、目の前にあらわれた涸沢に続く この斜面


キックステップで登りますが とても気をつかいます
しかも長い…
もう ほうほうのていで涸沢小屋に着くと
心は折れました…
これ以上、雪のあるこの先は 今日はもう無理だ…
早速、小屋に宿泊をお願いしました。
汗をかき、その汗で体が冷やされて
僕の体は 低体温症気味になっていました
鳥肌が立ち、寒気がおさまりません
すぐに、シャツを着替えますが
寒気はおさまらないので
売店で温かいモノを たのみました

これが功を奏したのか、だいぶ体も温まり
少し落ち着いてきました
しかし、お腹が満たされると 今度は疲れと眠気が…
時間は、まだ昼過ぎですが 小屋で爆睡です。
2時間程 寝たら 少し疲れも回復し
ゆっくりと 涸沢を楽しむ余裕がでてきました

<涸沢カールとビール>
あぁ、ここで飲むビールは さぞかし美味いんだろうなぁ
なんて思ってたんだよなぁ
夕暮れに近づくに 景色も一変してきました


穂高に来た人は、また穂高に来たくなる
そんな言葉が良くわかります。
残雪の白、岩の黒 緑の木々 そして空の青
この色彩は、北アルプスならでは
そして、天上で食べるご飯と酒。
この日は、二人なので簡単にコンビニですませましたが
レトルトカレーや缶詰、魚肉ウィンナーの美味いこと!!
辛かったけど、来てよかったな
でも、明日どうしよう?
登れるのかなぁ…
帰りの事も考えて、奥穂高ピストンにしようか
登れるとこまで登って帰ろうか…
この時点では、岳沢経由で下ることなど 10%ぐらいにしか考えてない
弱気志向でした。
もぉ ずっーと憧れていた山 穂高
少々、強行プランながら この機会にチャレンジしてみました
静岡を深夜1時に出発
新東名で新清水まで使えば、30分程の短縮です
そこから、ひたすら52号を韮崎まで走り
中央高速を韮崎から松本まで
駐車場がある沢渡に到着したのが5時過ぎ
支度を整え、上高地行きのバスに乗る
二日間の天気予報は、両日とも曇りのち晴れ
雨が降らなければ、良しとします。
1日目の日程は、少々キツイけど
稜線上の穂高岳山荘まで
水平距離18㎞ 標高差1500m
歩行時間8時間半
梓川には 朝もやが立ち込めていました
行程が長いので、そそくさと6時過ぎには出発。
ここから10㎞は、ほぼ水平
少し速足気味に歩きます

明神

このへんまでは、観光客もくるが
ここから先は山家の領域です
徳沢

ここは歴史ある素敵なロッジです。
以前は牧場だったので、テン場は快適な芝生
井上靖の「氷壁」にもでてきます。

雲がなければ、明神岳(バリエーションルート)の岩峰が
顔を覗かせるはずなんだけど…
横尾

ここまでは蝶ヶ岳に登った時にきた
ここから先は未知。
さぁ、夢にまでみた涸沢、穂高はどんななんだろう?
胸が高まります
槍ヶ岳に行くには、ここをさらに奥に行きますが
穂高には ここの赤い橋を渡ります
まず出迎えてくれるのは
左側にで~んと現れる屏風岩。
岩屋達が、ここを競うように登っていたのは昭和30~40年代
連休最終日のこの日は、誰も登ってないようでした

このじぶんから、大分陽もでてきまして
蒸し暑くなってきましたが
空の方は、雲がとれてきました

道はすこしづつ高度を増し
本谷の奥深くに入っていきます
しばらく行くと、本谷橋があらわれ
対岸に渡ります

ここで喉を潤し、本格的な登りにはいっていきます
すでに標高は2000mを越え、ここからの急登がきつくなってきます
少しづつ休憩をとりながら、進むと
本谷をはずれ、涸沢の谷がみえてきました
その先には残雪…
予想以上に それは多く
まだ、草花は春が始まったばかりのようです


残雪のトラバース(横切ること)は、危険で
ストックもアイゼンも持ってないない身では慎重にならざるをえません
しかし、ここにきて寝不足のせいか
久し振りの山行のせいか、どっと疲れがでて歩みが遅くなります
そして、目の前にあらわれた涸沢に続く この斜面


キックステップで登りますが とても気をつかいます
しかも長い…
もう ほうほうのていで涸沢小屋に着くと
心は折れました…
これ以上、雪のあるこの先は 今日はもう無理だ…
早速、小屋に宿泊をお願いしました。
汗をかき、その汗で体が冷やされて
僕の体は 低体温症気味になっていました
鳥肌が立ち、寒気がおさまりません
すぐに、シャツを着替えますが
寒気はおさまらないので
売店で温かいモノを たのみました
これが功を奏したのか、だいぶ体も温まり
少し落ち着いてきました
しかし、お腹が満たされると 今度は疲れと眠気が…
時間は、まだ昼過ぎですが 小屋で爆睡です。
2時間程 寝たら 少し疲れも回復し
ゆっくりと 涸沢を楽しむ余裕がでてきました

<涸沢カールとビール>
あぁ、ここで飲むビールは さぞかし美味いんだろうなぁ
なんて思ってたんだよなぁ
夕暮れに近づくに 景色も一変してきました


穂高に来た人は、また穂高に来たくなる
そんな言葉が良くわかります。
残雪の白、岩の黒 緑の木々 そして空の青
この色彩は、北アルプスならでは
そして、天上で食べるご飯と酒。
この日は、二人なので簡単にコンビニですませましたが
レトルトカレーや缶詰、魚肉ウィンナーの美味いこと!!
辛かったけど、来てよかったな
でも、明日どうしよう?
登れるのかなぁ…
帰りの事も考えて、奥穂高ピストンにしようか
登れるとこまで登って帰ろうか…
この時点では、岳沢経由で下ることなど 10%ぐらいにしか考えてない
弱気志向でした。
2012年07月22日 Posted by chibi at 22:41 │Comments(0) │山
沢口山遭難3
やっと書く気になれました。
もうすでに、人々の心の中から忘れ去ろうとしてますが
ちょっと検証してみたいと思います。
1、動機
山合コンや山ガール、山ボーイとマスコミに揶揄されてますが、
確かに、何の知識もなく山に入っていくのは、どうかと思います。
しかし、雑誌やテレビなどの情報で簡単に初心者の方は山に入っていきます
それは、他のスポーツに比べ
経済的な事や、経験とを伴わなくても始められるという
間口の広さにも関係してると思われ
現に、我々登山経験者でも大変だと思う富士山に
毎年、何万人という方が入っていきます。
(死者がでているというのに…)
多分、この中の数人は
簡単な登山経験があったと思います。
登山計画書の存在を知っているだけでも
多少の学習はしていたのではないでしょうか
2、行動
現地では、小雨が降っていて
売店のおばさんに「今日は、やめといたほうが いいんじゃない?」
と言われながらも強行します。
この辺は、若気のいたりというか
なんとかなるんじゃないかという楽観的な気持ちも働いたでしょうし
せっかく、集まってここまできたんだから という作用も働いたでしょう。
まぁ、このへんまでは
誰にも経験があることだと思います。
登山道は、解りやすい道で
頂上までは、標識もしっかりついており
迷う事はないと思います。
しかしながら、天候は悪く
頂上で休憩をとった一行は、違う道にはいりこんで行きます。
この道が、どこの道かが判別できないのですが
沢口山からは、4つの道が派生しており
そのどこかの道に迷い込んだと思われます。

実線が一般ルート
端線が 永野さんによる「南アルプス」のB,Cクラスのルート
高橋山に続くルートは、山頂からも見えますし
あきらかに、来た道と違うので入り込むとはないと思われ
一般ルートの逆方向か、南の尾根に入っていったんではないででしょうか
それでも一行は、
来た道と違うと思い 尾根に戻ってます。
しかし、地図ももってなければコンパスもない
ここの尾根が、どこかも解りません。
時間は、多分3時をまわっているでしょう
帰りのバスの時間もせまってます。
すでに、現在地が把握できてない状況で
皆さんは、どういう行動にでるでしょうか?
一人であれば、問題ありません
自分さえ覚悟を決めればいいわけです。
しかし、5人いて
皆の意見がバラバラ
「こっちだっかもしれない」「ここの風景、見たことある」
と、いろんな意見がでてきたら
さらに、解らなくなってきます。
多分、この時の誰かが
「尾根にでて、右往左往するよりも」
確実に、下界に下れる谷ルートを提案したのかもしれません
しかしながら、谷は危険が一杯。
いつ、ガレになって 行く手をはばまれるかもしれないし
転落の危険もある
でも、人の心理としては
谷=下界に続く道 という心理が働く
尾根は、いつかは下界に降りるかもしれないけど
いつ、降りるかわからない
知識のない人にとったら
こう判断しても、おかしくはないとおもいます。
なぜ、ガレにはいっていったのかは謎ですが…
*以上、遭難者の立場にたって考えてきましたが
これから、もっと危機感をもたない方が山に入っていくと思います。
登山道や指導票の整備も必要ではないかと思います
山は、それなりの経験や知識が必要です。
しかしながら、初心者が気軽に
学べないも状況もあります。
山岳会などに、入れば確実に習得するのでしょうが
もっと気軽に、始めたい人の方が多いでしょう
う~ん、結論がでませんが
山に興味をもって、登山を始めてくれるのは大歓迎ですし
できれば、続けていただきたいと思います。
でも、そこにはルールや経験が必要だってことも解って頂きたい
それなりの勉強は必要だと思います。
もうすでに、人々の心の中から忘れ去ろうとしてますが
ちょっと検証してみたいと思います。
1、動機
山合コンや山ガール、山ボーイとマスコミに揶揄されてますが、
確かに、何の知識もなく山に入っていくのは、どうかと思います。
しかし、雑誌やテレビなどの情報で簡単に初心者の方は山に入っていきます
それは、他のスポーツに比べ
経済的な事や、経験とを伴わなくても始められるという
間口の広さにも関係してると思われ
現に、我々登山経験者でも大変だと思う富士山に
毎年、何万人という方が入っていきます。
(死者がでているというのに…)
多分、この中の数人は
簡単な登山経験があったと思います。
登山計画書の存在を知っているだけでも
多少の学習はしていたのではないでしょうか
2、行動
現地では、小雨が降っていて
売店のおばさんに「今日は、やめといたほうが いいんじゃない?」
と言われながらも強行します。
この辺は、若気のいたりというか
なんとかなるんじゃないかという楽観的な気持ちも働いたでしょうし
せっかく、集まってここまできたんだから という作用も働いたでしょう。
まぁ、このへんまでは
誰にも経験があることだと思います。
登山道は、解りやすい道で
頂上までは、標識もしっかりついており
迷う事はないと思います。
しかしながら、天候は悪く
頂上で休憩をとった一行は、違う道にはいりこんで行きます。
この道が、どこの道かが判別できないのですが
沢口山からは、4つの道が派生しており
そのどこかの道に迷い込んだと思われます。

実線が一般ルート
端線が 永野さんによる「南アルプス」のB,Cクラスのルート
高橋山に続くルートは、山頂からも見えますし
あきらかに、来た道と違うので入り込むとはないと思われ
一般ルートの逆方向か、南の尾根に入っていったんではないででしょうか
それでも一行は、
来た道と違うと思い 尾根に戻ってます。
しかし、地図ももってなければコンパスもない
ここの尾根が、どこかも解りません。
時間は、多分3時をまわっているでしょう
帰りのバスの時間もせまってます。
すでに、現在地が把握できてない状況で
皆さんは、どういう行動にでるでしょうか?
一人であれば、問題ありません
自分さえ覚悟を決めればいいわけです。
しかし、5人いて
皆の意見がバラバラ
「こっちだっかもしれない」「ここの風景、見たことある」
と、いろんな意見がでてきたら
さらに、解らなくなってきます。
多分、この時の誰かが
「尾根にでて、右往左往するよりも」
確実に、下界に下れる谷ルートを提案したのかもしれません
しかしながら、谷は危険が一杯。
いつ、ガレになって 行く手をはばまれるかもしれないし
転落の危険もある
でも、人の心理としては
谷=下界に続く道 という心理が働く
尾根は、いつかは下界に降りるかもしれないけど
いつ、降りるかわからない
知識のない人にとったら
こう判断しても、おかしくはないとおもいます。
なぜ、ガレにはいっていったのかは謎ですが…
*以上、遭難者の立場にたって考えてきましたが
これから、もっと危機感をもたない方が山に入っていくと思います。
登山道や指導票の整備も必要ではないかと思います
山は、それなりの経験や知識が必要です。
しかしながら、初心者が気軽に
学べないも状況もあります。
山岳会などに、入れば確実に習得するのでしょうが
もっと気軽に、始めたい人の方が多いでしょう
う~ん、結論がでませんが
山に興味をもって、登山を始めてくれるのは大歓迎ですし
できれば、続けていただきたいと思います。
でも、そこにはルールや経験が必要だってことも解って頂きたい
それなりの勉強は必要だと思います。
2010年11月22日 Posted by chibi at 00:27 │Comments(0) │山
八ヶ岳の地図
ちょっと探しものをしてましたら
懐かしい「八ヶ岳の地図」がでてきました。
2003年の「ヤマケイJOY」の付録で
すでに歩いた道に赤線が引いてあります。

変な習性?というか
マニアの性。
初心者から、上級者まで楽しめる八ヶ岳。
何度行っても、楽しいもので
やはり全道踏破と行きたいところ
若い時は、南八ヶ岳が中心でしたが
そろそろ、北も良いかなと思っています。
「北八彷徨」でも読んで、視点を替えてみようかな
長いけれど、清里側のアプローチも静かな山を楽しめます。
県界尾根は行ったけど、真教寺尾根や横岳につきあげる杣添尾根も
なかなかのハードコース。
阿弥陀に続く御小屋尾根もありますねぇ
八ヶ岳の日帰りコースとしては、最もハードなルートかもしれません
あとは、稲子湯からのにゅう方面
その北は、まったくの手つかずだし
蓼科山もいれれば、さらに範囲は広がります。
ん~楽しみですねぇ
まだまだ、赤ペンを使えるゾ
これは、来年の秘かな楽しみにしとこう
ん、その前に龍爪から八鉱嶺の踏破かな。
懐かしい「八ヶ岳の地図」がでてきました。
2003年の「ヤマケイJOY」の付録で
すでに歩いた道に赤線が引いてあります。

変な習性?というか
マニアの性。
初心者から、上級者まで楽しめる八ヶ岳。
何度行っても、楽しいもので
やはり全道踏破と行きたいところ
若い時は、南八ヶ岳が中心でしたが
そろそろ、北も良いかなと思っています。
「北八彷徨」でも読んで、視点を替えてみようかな
長いけれど、清里側のアプローチも静かな山を楽しめます。
県界尾根は行ったけど、真教寺尾根や横岳につきあげる杣添尾根も
なかなかのハードコース。
阿弥陀に続く御小屋尾根もありますねぇ
八ヶ岳の日帰りコースとしては、最もハードなルートかもしれません
あとは、稲子湯からのにゅう方面
その北は、まったくの手つかずだし
蓼科山もいれれば、さらに範囲は広がります。
ん~楽しみですねぇ
まだまだ、赤ペンを使えるゾ
これは、来年の秘かな楽しみにしとこう
ん、その前に龍爪から八鉱嶺の踏破かな。
2010年11月19日 Posted by chibi at 21:48 │Comments(0) │山
沢口山 遭難事故について2
実は、僕も沢口山で道迷いをしました。
登りは、いいのです。
ルートを間違えないように、赤テープに注意し
早く着きたいが為に、地図を凝視し
ほぼ、地形や行程を頭の中に叩き込んで進むから
ほとんど迷う事はありません。
肝心なのは下り。
お腹も一杯になって、判断力も低下し
いい加減に下っていったら
登りに見た風景と違います。
まさに、今回の事故と一緒ですネ
しばらく進むと、標識が現れ
まったく違う尾根に入り込んだ事に、気がつきます。
(ホントは、怪しいと思ってたのに ここでようやく自分の間違いを認めることになります)
幸い、この標識の「横沢の頭」が
どこに位置するかは、頭にはいっていました。
しかし、2万5千分の1の地図には
ここの地名は、のっていません。
地図だけを頼りにしてても、危険があると思いました。
最近は、さぼっていますが
登山を始めた頃は、必ず概念図というものを作っていました。

2万5千分の1の地図に、トレーシングペーパーをあて
尾根をつないでいきます。
ガイドブックにある情報も、細かくいれて
登山中、見えるであろう場所も書きこんでいけば
現地での現在地把握に役立ちます。
それに、これを書くことにより
地形が頭にはいっていくんですねぇ
山を始めた頃は
すべて、初めて行く山ですので
とても不安です。
こうして、概念図や行程図をキチッと作っていくことによって
不安の半分ぐらいは解消されたはずです。
例えば、東京の街を車で走ってみます。
標識がたくさん現れるけど、
その位置関係が、分かってないと安心して進めません。
ましてや、知らない地名がでてきたらパニックになりますねぇ
情報は多いほど、良いけど
整理されてなくてはいけません。
その点、地図というのは良くまとまった資料といえますが
登山専用ではありません。
その為、自分が使いやすいようにカスタイマイズする必要があり
その全体像も、把握しなければなりません。
あれ?段々、タイトルと離れてきてしまいました
要は、油断が事故を招くと言う事と
事前に準備してれば大事に至らないという事です。
次回は、事故の検証にせまりたいと思います。
登りは、いいのです。
ルートを間違えないように、赤テープに注意し
早く着きたいが為に、地図を凝視し
ほぼ、地形や行程を頭の中に叩き込んで進むから
ほとんど迷う事はありません。
肝心なのは下り。
お腹も一杯になって、判断力も低下し
いい加減に下っていったら
登りに見た風景と違います。
まさに、今回の事故と一緒ですネ
しばらく進むと、標識が現れ
まったく違う尾根に入り込んだ事に、気がつきます。
(ホントは、怪しいと思ってたのに ここでようやく自分の間違いを認めることになります)
幸い、この標識の「横沢の頭」が
どこに位置するかは、頭にはいっていました。
しかし、2万5千分の1の地図には
ここの地名は、のっていません。
地図だけを頼りにしてても、危険があると思いました。
最近は、さぼっていますが
登山を始めた頃は、必ず概念図というものを作っていました。

2万5千分の1の地図に、トレーシングペーパーをあて
尾根をつないでいきます。
ガイドブックにある情報も、細かくいれて
登山中、見えるであろう場所も書きこんでいけば
現地での現在地把握に役立ちます。
それに、これを書くことにより
地形が頭にはいっていくんですねぇ
山を始めた頃は
すべて、初めて行く山ですので
とても不安です。
こうして、概念図や行程図をキチッと作っていくことによって
不安の半分ぐらいは解消されたはずです。
例えば、東京の街を車で走ってみます。
標識がたくさん現れるけど、
その位置関係が、分かってないと安心して進めません。
ましてや、知らない地名がでてきたらパニックになりますねぇ
情報は多いほど、良いけど
整理されてなくてはいけません。
その点、地図というのは良くまとまった資料といえますが
登山専用ではありません。
その為、自分が使いやすいようにカスタイマイズする必要があり
その全体像も、把握しなければなりません。
あれ?段々、タイトルと離れてきてしまいました
要は、油断が事故を招くと言う事と
事前に準備してれば大事に至らないという事です。
次回は、事故の検証にせまりたいと思います。
2010年11月10日 Posted by chibi at 22:21 │Comments(0) │山
沢口山 遭難事故について1
ちょいと、先日の沢口山の遭難事故のついて書いてみたいと思います。
まずは、動画を
(色々、削除されたようで…画像が反転してますが、これしかないので…)
この遭難事故を受けて、報道やらブログを
いくつか読みました。
報道は、おおむね「無謀な若者が、地図とコンパスも持たずに…」という中傷的なスタンス。
記者会見なども、鬼の首を取ったかのように
「無謀な若者」を晒しあげている。
「まぁ、そんなにつるしあげなくても…」というのが僕の意見。
軽率だとは思うが、悪意はなく
状況判断のミス、経験の少なさ、危機感の乏しさがまねいた
いたしかたない事故だと思う。
もっとヒドイ人はいます。
中高年の方で、「歩けなくなったから」ヘリを呼んだ。
長野県と岐阜県にまたがる北アルプスでは、
岐阜県警のヘリを呼べば、無料なので
岐阜県側で救助を要請する…等々
救助を軽視してるような人達こそ、糾弾すべきなのではないかと思います。
ひとつ疑問があります。
なぜ、1日目に救助できなかったのか?
ヘリでの救助は無理でも
歩いていって、救助はできなかったのか?
アルプスのように、そんなに山深くない場所なのに…
若者でなければ、死者も出てたのに
ちょっと、ページ替えますね。
まずは、動画を
(色々、削除されたようで…画像が反転してますが、これしかないので…)
この遭難事故を受けて、報道やらブログを
いくつか読みました。
報道は、おおむね「無謀な若者が、地図とコンパスも持たずに…」という中傷的なスタンス。
記者会見なども、鬼の首を取ったかのように
「無謀な若者」を晒しあげている。
「まぁ、そんなにつるしあげなくても…」というのが僕の意見。
軽率だとは思うが、悪意はなく
状況判断のミス、経験の少なさ、危機感の乏しさがまねいた
いたしかたない事故だと思う。
もっとヒドイ人はいます。
中高年の方で、「歩けなくなったから」ヘリを呼んだ。
長野県と岐阜県にまたがる北アルプスでは、
岐阜県警のヘリを呼べば、無料なので
岐阜県側で救助を要請する…等々
救助を軽視してるような人達こそ、糾弾すべきなのではないかと思います。
ひとつ疑問があります。
なぜ、1日目に救助できなかったのか?
ヘリでの救助は無理でも
歩いていって、救助はできなかったのか?
アルプスのように、そんなに山深くない場所なのに…
若者でなければ、死者も出てたのに
ちょっと、ページ替えますね。