沢口山 遭難事故について2

実は、僕も沢口山で道迷いをしました。

登りは、いいのです。
ルートを間違えないように、赤テープに注意し
早く着きたいが為に、地図を凝視し
ほぼ、地形や行程を頭の中に叩き込んで進むから
ほとんど迷う事はありません。

肝心なのは下り。
お腹も一杯になって、判断力も低下し
いい加減に下っていったら
登りに見た風景と違います。
まさに、今回の事故と一緒ですネ

しばらく進むと、標識が現れ
まったく違う尾根に入り込んだ事に、気がつきます。
(ホントは、怪しいと思ってたのに ここでようやく自分の間違いを認めることになります)
幸い、この標識の「横沢の頭」が
どこに位置するかは、頭にはいっていました。
しかし、2万5千分の1の地図には
ここの地名は、のっていません。
地図だけを頼りにしてても、危険があると思いました。

最近は、さぼっていますが
登山を始めた頃は、必ず概念図というものを作っていました。


2万5千分の1の地図に、トレーシングペーパーをあて
尾根をつないでいきます。
ガイドブックにある情報も、細かくいれて
登山中、見えるであろう場所も書きこんでいけば
現地での現在地把握に役立ちます。
それに、これを書くことにより
地形が頭にはいっていくんですねぇ

山を始めた頃は
すべて、初めて行く山ですので
とても不安です。
こうして、概念図や行程図をキチッと作っていくことによって
不安の半分ぐらいは解消されたはずです。

例えば、東京の街を車で走ってみます。
標識がたくさん現れるけど、
その位置関係が、分かってないと安心して進めません。
ましてや、知らない地名がでてきたらパニックになりますねぇ

情報は多いほど、良いけど
整理されてなくてはいけません。
その点、地図というのは良くまとまった資料といえますが
登山専用ではありません。
その為、自分が使いやすいようにカスタイマイズする必要があり
その全体像も、把握しなければなりません。

あれ?段々、タイトルと離れてきてしまいました
要は、油断が事故を招くと言う事と
事前に準備してれば大事に至らないという事です。

次回は、事故の検証にせまりたいと思います。


  


2010年11月10日 Posted by chibi at 22:21Comments(0)